アート番長まりもが行く!アート鑑賞日記

ワタシにとって“アート”とは「美しいもの」と同義語。すなわちこのブログはワタシが日々目にした美しいもの=“アート”の鑑賞記録です。

国立新美術館『ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道』見どころと混雑状況

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《鑑賞メモ:混雑情報など》

この日は、10:20頃会場に到着。チケットを買う列が少し出来ていたので並びました。だいたい15分くらいで買え、10:30過ぎには会場へ。その後はだいたいスムーズで、会場内もガラガラというわけではありませんが、最初から最後までストレスフリーに鑑賞できました。会場を出た11:30前頃にチケット売り場を通ったところ、むしろチケット売り場の列は短くなっておりました。会期も長いせいか、コアなユーザーが頑張って早起きして開場と同時に来て朝の混雑を作っていたようなので、この展覧会はむしろ、ゆっくり出てきた方が良かったかもしれません。

《ワタシの感想》★★★★★

クリムト”に誘われて足を運びましたが、この展覧会は絵を鑑賞するというよりは、世紀末のウィーンの空気を体感することに主眼を置いた展覧会でした。そのため、絵のチョイスも当時の空気感が感じられるものが中心になっていて、観ているうちにタイムスリップしたかのような錯覚におそわれる、そんな感じの展覧会です。
例えば、シューベルト肖像画(ヴィルヘルム・アウグスト・リーダー1796-1880みんながシューベルトと言えば思い浮かべるあの絵です)があったのですがその横にはシューベルトが使っていた眼鏡が展示されていたり、メッテルニヒの使っていたアタッシュケースの展示の横には、そのアタッシュケースと思われるものが描かれている絵が展示されていたり…まるでその現場を目的としたような感覚になります。
 世紀末とオーストリア王家ハプスブルク家の終焉を同時に迎えようとしていたウィーンは芸術や建築、工芸などで新しい動きが起こり、その象徴としてのクリムトやシーレの絵も今までになく、その背景を感じられ、立体的に迫って来たように思いました。

先日、上野の東京都美術館で開催されているクリムト展も観ましたが、絵の描かれた時代の空気まで体感できた点からワタシ的にはこちらに軍配をあげたいと思います。

『ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道』チラシ

▲『ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道』チラシ

《開催DATA》

場所:国立新美術館(最寄り駅:東京メトロ千代田線乃木坂駅青山霊園方面改札6出口)
会期:2019.4.24~8.5
時間:10:00~18:00(金・土20:00※7・8月は21:00まで)
ワタシの鑑賞日:令和元年5月19日(土)10:30~11:15(鑑賞時間45分)